◎蒲生の近江商人

2、宮本武之助

近江商人として明治時代に北海道へ渡り海産物の加工で財を成した人々がおられる。その中の一人、石塔出身の宮本武之助氏は庄屋で醤油業の商家の二男として明治元年(1914)の生まれで、実兄宮本治郎右衛門氏は熱心な念仏修行者で、夢の中に寺院の姿を見てそのまま寺院と庭を具現化し、お寺を建立したといわれ石塔町の専修寺がそれである。
 武之助氏は、18歳頃単身北海道に渡り函館で海藻屋(こんぶ・わかめなど)を開かれ、その後海鮮問屋を経営して財を成し、地元石塔町若宮神社の石鳥居や還暦祝いに多賀町多賀大社の石鳥居などを寄付されて、篤い信仰心を示されている。また、函館市長にも就任され函館市政に貢献されて、名誉市民賞を授与されています。
 多くの近江商人は故郷への錦を飾ることをよしとして、故郷を思い精励努力を惜しまなかった。