◎蒲生を訪れた人々


1.  木喰上人(もくじきしょうにん)

 江戸後期に千体仏の造像を発願し、全国各地を遍歴して特異な木彫り仏を残した、甲斐(山梨県)の生まれで遊行僧であった木食五行(行道)上人〔享保3年(1718)~文化7年(1810)〕の足跡を辿ったドキュメンタリードラマを「テレビ山梨開局二十周年記念」として、昭和63年秋にテレビ山梨が製作されました。その時、上人が訪れた綺田町で大木に観音菩薩を彫るシーン撮影のためケヤキの幹元に子どもを抱いた縦1.5m、横52㎝の観音像と裏に2体の子どもの像が彫られました。
 蒲生地区には、天明6年(1786)木食上人68歳の時、北陸から紀州への途次鋳物師町の庄屋宅に逗留し、竹田神社に木製阿吽の狛犬一対、庄屋に如来像(「天明6年10月3日」の日付け)を残っています。

子安観音(綺田)

木喰狛犬(鋳物師)①

木喰狛犬(鋳物師)①