◎万葉ロマンの里づくり部会

滋賀県指定史跡 木村古墳群

万葉歌人「山部赤人」の講演会(見学会)

蒲生の文化財(がまチョコ199号)

蒲生の文化財(がまチョコ198号)

蒲生の文化財(がまチョコ197号)

蒲生の文化財(がまチョコ196号)

蒲生野・万葉ロマンの会        (2023.03.15)

蒲生野・万葉ロマンの会        (2022.06.24)

川合町から木村町に広がる名神高速道路沿いの水田中にある、古墳時代中期(5世紀)に造られた古墳群です。

かつて古墳は5基以上ありましたが、現在は「あかね古墳公園」として2基が復元整備されています。天乞山古墳は1辺65mで、県下最大規模を誇る方墳です。久保田山古墳は直径57mの大型円墳です。両古墳とも周囲を濠がめぐり、造り出し(突出部)があり、墳丘には葺石や埴輪も配置され、築造当時の様子がよく分かります。

 

万葉歌人講演会                 (2023年度)

 9月30日の午後、蒲生野・万葉ロマンの会第4回講演会が、下麻生町の山部神社拝殿において行われました。この会は市辺まち協と蒲生まち協が中心になって2年前に結成され、万葉集の蒲生野の歌を結節点としたまちづくりに取り組んでいます。当日は、少し暑さの残る中、会員の方、地元町内の方、一般の方など約60名の参加で賑わいました。講師は下麻生在住の石岡昌一先生で、万葉歌人として有名な山部赤人が下麻生の地で終焉を迎え、その後に山部神社と赤人寺ができたことを、万葉集の歌誦や紙芝居なども織り交ぜて、わかりやすく話してくださいました。講演後は、山部神社、赤人寺、万葉歌碑、赤人廟碑なども見学し、1300年前に活躍した山部赤人にしばし思いを馳せました。

国指定重要文化財 高木神社境内社日吉神社本殿  (2023年度)

 高木神社本殿(蒲生岡本町)の左側に境内社日吉神社本殿が建っています。建物は、高木神社本殿よりやや規模が小さく、正面向拝の柱間が一間であることのほかは、構造や彫刻の様式などはほとんど同じ「前室付三間社流れ造り」と呼ばれる形式です。前室は角柱、神を祀る母屋は丸柱で、床や縁が前室より一段高く造られています。屋根はひのきの皮を重ねて竹釘で葺く伝統工法で葺かれています。室町時代永正9年(1512)頃の建築です。

 

鋳物師町の竹田神社に伝わる御神像二躯です。神社では蒲生稲置三麻呂像として伝わります。両像ともに約30センチ弱の高さで、一躯は両手を膝上に置き、もう一躯は胸前で手を組んでいます。前者は平安時代前期から中期、後者は同中期から後期頃の作です。いずれも檜の一木造で、白土下地が見られることから元は彩色像だと考えられています。

国指定重要文化財 高木神社本殿

神社境内の左側の高木神社本殿(蒲生岡本町)は、建物は正面三間で、板壁と板扉に囲まれた母屋があり、その前に格子戸で囲まれた開放的な前室を設け、さらに前に向拝を設けた構造です。『前室付き三間社流れ造り』と呼ばれ、滋賀県内に多くあり、全国的にも著名な本殿形式です。丸のみを使った木鼻や格狭間の彫刻の特徴や隣の本殿厨子墨書から、室町時代の永正9年(1512)頃に建てられたものと考えられています。

 

国指定重要文化財 木造観世音菩薩坐像

蒲生岡本町の黄檗宗梵釈寺の御本尊で、寺では観世音菩薩として伝わってきましたが、その姿・形から宝冠阿弥陀如来坐像になります。阿弥陀像には浄土系寺院の本尊と密教系寺院のものがありますが、この像は天台宗で常行三昧の行をする堂に安置されるものです。檜の一木造で、平安時代の前期、10世紀前半の制作です。

 

文化のかおる ”まちづくり”

 2015年(平成27)2月に制定された市民憲章には「歴史に学び伝統を生かし、文化のかおるまちをつくりましょう」の一文があります。まち協のまちづくり計画では「誇りあるまちづくり」として万葉ロマンの里づくり部会の活動を位置付け、蒲生地区の文化財や歴史を活かす活動に取り組んでいます。そこで次回から文化財を順次紹介します。

 蒲生地区には国、県、市により指定や登録された文化財が29件あります。

蒲生野・万葉ロマンの会          (2022.11.18)